先日書いた、私の自転車に関する一連の顛末、その続きというかまとめ。
もともと昨年4月に実家から持ってきてもらった私の折り畳み自転車。
遡ってみれば高校2年のころ、地元の近所の大学祭のビンゴ大会にて入手した商品でした。
余談ですが私の中~高時代の「大学祭荒らし」っぷりはすさまじかったです。毎年1つは大荷物を獲得していた覚えがあります。
そんな自転車でしたが昨年中にも結局あまり使われることが無く。
というのも、アパート~最寄駅間を往復するのに適しているかなと思っていたのですが、よく考えてみれば駅前の駐輪場はどこもかしこも有料。
唯一の無料駐輪場は駅を超えた反対側にあり、そこに向かっていくだけで移動速度のプラスマイナスが中和されてしまうような有様でした。
そのため、昨年は夏が来るよりも以前に、自転車に乗ることがほぼなくなっていました。
何度かせっかくなのだし乗ってみようと思ったタイミングはあったのですが気づけば空気も抜けており。
自転車修理をしようにも昨年中は慢性的に金欠甚だしく、ただでさえ生活するだけでもほとんど瀕死だったという惨状であり、とてもパンクを直せずという状態でした。
そんなこんなで放置したまま1年が経過した今年の初夏。
だいぶ生活に余裕が出て来、そろそろいい加減防犯登録なりしようかというかまずパンク直そうかというかそもそもあれパンクなのかしら空気抜けてるだけなんでないのと思っていた矢先。
まず起きた異変は7月4日の深夜11時半。
滅多には来訪者の無い私の部屋の戸を叩く音で出てみると外に上裸のおっさんが立っておりました。
何やら「今日君は自転車を使ったかね?」という一つの質問だけをしにきた様子。
ぶっちゃけその数分前から外の駐輪場でがやがや声がしているのは聞こえており、私は「あっ私の自転車防犯登録してないのばれたかな」とまるっきり見当違いな心配に囚われていました。
なんだうちのことじゃなかったのかーと思いつつ話を聞いてみると、それでもその方の自転車を巡って何やら警察沙汰が云々とのことで。
おそらくは一度無くなったまた自転車が戻されており、誰が勝手に使ったんですかねえということを聞いて回っていたのだと思われます。
そんなことがあった数日後、7月13日。
土曜日で、私は夕方から用事だったので午後に家を出ました。
そこでふと駐輪場をのぞいてみると私の自転車が見当たらないわけです。
これはついにうちにもお鉢が回ってきたか!とよくわからない緊張感が走りました。
オラワクワクすっぞ!とか言ってたかもしれない(
正直、うちのようなボロボロのアパートの奥まった駐輪場から、どこぞの誰かがわざわざ自転車を盗りにくるものだろうか、と疑問に思っていたわけです。
おそらくは持ち去ったとしてもアパートの住人か、あるいはせいぜい「しばらく誰も乗っていないらしいし邪魔だなこれ」と思った大家様の判断か、と推測。
よってそこまで焦ることも無く、いずれすぐに何らかの形で戻ってくるだろう、と読んでいました。
その翌日14日。
朝から用事だったので出発してみるとそこに案の定私の自転車が戻ってきていました。
ほれ見ろと思って確認してみると、後輪に見知らぬチェーンロック、後輪カバーに他人のお名前。
これは一体どういうことなのかとそれは驚きましたとも。
「他人の自転車を勝手に持っていった挙句どの面下げて手前の名前書いてんの!?」という話です。
いくら私が管理を怠っていたからといってそれは果たして許されるのかと。
知人や先輩後輩、弟などに相談して(というか私が一方的に愚痴っただけでしたが)、とにかく何かしらのアクションはすべきであると判断。
16日に大学で返還を要求する貼り紙を製作し、17日(昨日)にガムテープを調達。
昨日は夜中まで強い雨が降っていたため断念しましたが、本日18日、大学に出発する前に郵便受けと自転車本体に貼り紙を貼り付けていました。
返還の要求というよりは、この自転車を「どこで」入手したのか教えてほしい、という文面でした。
まあしかし要するにはチャリ返せやーということなのですけれど。
なんとなくすぐに帰るのがはばかられ、寄り道を何カ所かして今日は家に帰りました。
リアクションがあるかなーどうかなーと期待しながらの帰途、正直貼り紙なぞ破り捨てられて無視されている可能性もなくはないわな、とも危惧していました。
そうなったらどう収拾をつけようか、と。
アパートの門をくぐるなりそこに人がふたりほどいらっしゃいました。
私を呼びとめて「×××号室の方ですか?」と、私の作った貼り紙を示されたので、いかにも、と回答(実際にはそうは言ってませんが)。
するとそこで素直に自転車は返ってきたのでありました。
話を聞くと、私の隣の部屋に住んでいる方、のお連れの方、の自転車がまずこのアパートの駐輪場にて無くなってしまったのが最初だったそう。
そのリカバリーをどうしようかと考えていたところ、大家さんが「うちのとこ誰も使ってない自転車何台かあるから適当に持ってってええよ」と勝手に許可を出し。
そして選ばれたのはうちの自転車でした、ということだったそうな。
より詳しくそれらがいつごろのことだったのかということまで伺ってもよかったのですが、まあパンクが直った状態で自転車戻ってくるなら別にええんかなと思い、言及しませんでした。
名前もぼちぼち適当に消しておいてくださいということで、まあそれくらいはやっておいてもらいたいかなあとも思わないでもなかったでしたが。
新しいチェーンロックも施されていたのですが、いちおうその鍵をいただきました。以前までの私の鍵はやはりというか壊してしまったそうで。
というわけで結局自転車が戻ってきました。
今回は、
1.長いこと放置し管理を怠った私
2.勝手に譲渡許可を出した大家様
3.そこで持ってっちゃった隣人様
この三すくみだったというわけでしたね。
っていうか最初に盗んだ奴誰だよ!Σ(゜Д゜;;)
だいたいそいつのせいじゃねえか!
根も葉も血も涙も無いことを言ってしまえば正直隣人さんの言うことにどこまで信憑性があるのかということも不確定的ではあります。
ただ大家さんに話を聞けばわかることではあるのでそんなことで嘘を言うメリットも無さそう。
とりあえずは自転車が戻ってきたのでそれで良しとすればいいのでないかなと思います。
仮にも御近所付き合いですし。
これからはもう少し大事に使ってあげようかなと思いました。自転車。