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2013-04-09-Tue 02:22:18 │EDIT
部活の後輩がやっていたので。


1位: 零式 / 海猫沢めろん

2位: 暴走するセキュリティ / 芹沢一也

3位: からくりアンモラル / 森奈津子

4位: 儚い羊たちの祝宴 / 米沢穂信

5位: そばかすのフィギュア / 菅浩江 シュレディンガーのチョコパフェ / 山本弘



『暴走するセキュリティ』が新書なので5位はふたつ入れてあります。
小説のみでもランキングが完成するようにということで。


しかし見事にハヤカワばっかになりましたなあ……





○余談というか補足というか解説というか感想


・海猫沢めろん『零式』
突き抜けた。言葉遊びやらキャラクターデザインやら舞台設定やらド直球で好み。
ある意味では今後のスタンダートな形式なのかもしれないと思った。すなわちライトノベル的な進行の裏で純文学的な企みを持ちながらどこかアダルトな要素を含みつつ大枠ではSFやミステリや歴史や技術的リアリティを取り扱うダイナミックな構成をとり細かなところでギャグ・コメディを挟むことでくそ真面目な感を紛らわしはっきりとしたエンディングを用意しつつも物語がそこで終着/執着しないような流動性ないしスピード感を携えた以下略


・芹沢一也『暴走するセキュリティ』
「安全」「安心」という標語主義を批判するのはどこか中島義道ちっくになりますが(そうか?)こちらはもっと実証的といいますかデータに基づいた感じ。
現代人がどれほどのことで騒ぎ立てているものなのか、何を要求しているのか、結局どうしたいのか、というのが曖昧になり漠然とただ自分にそぐわないものを排除するだけになっている、そんな暴力の構造が気になっている人にはおすすめ。
凛として時雨『想像のsecurity』を聴きこみながら読むのがオツだと思います。


・森奈津子『からくりアンモラル』
短編集。エロ小説群かと思いきや、まあエロ小説群だったわけですが、それにとどまらないところがあった。
こんなクソなSFがあったものかというのは褒め言葉であって技術の進歩はきっとこういう事態を誘発し得ないものではないしいわゆるエロティシズムの後ろめたさというか下品さはしたなさなんてものがなんぼのもんよと鼻で笑っちゃう類の小説であってSFという分野に走っているだけにその開き直りが潔いというのでしょうか。
設定は『あたしを愛したあたしたち』、話の流れは『レプリカント色ざんげ』、描写では『罪と罰、そして』が良かったです。


・米沢穂信『儚い羊たちの祝宴』
実は高校時代にちょろっと触れたことがあり5編中2編(『身内に不幸がありまして』と『玉野五十鈴の誉れ』)は既読だったのですが(ただし別媒体による)、それでも十分に楽しめた。
私見ですが米沢ミステリのえげつなさはその下地にあるほのぼのとした日常描写の雰囲気を一撃で粉砕玉砕大喝采してしまうところにあり、急転直下な様子といいますか、文字を読み取ってその内容を理解する瞬間に理解と同時に何か走るものがあるというような、一種「上げて落とす」というところのそれであるのだと思います。
ラストのラストが一番にやけました。けっこうぐろいのが好きなのかもしれない。


・菅浩江『そばかすのフィギュア』
ほとんど年度が終わるころに読み終わった本でした。これも短編集。
語り口はかなり抑え目というか控えめというかまったりした感じなのですが、そしてそれゆえに先の展開が読めてしまったり予定調和的に思えてしまったりもするのですが、終始その雰囲気であるため世界観が良かった。
設定にも派手さこそ無いものの独特さがあり、それは無理の無い描写や背景知識的な親しみからくるものなのだろうとも思います(表題作『そばかすのフィギュア』など顕著)。
まあ何より衝撃的だったのは『ブルー・フライト』が書かれたのが著者高校在学中ということでしたけどね! っていうかもうほとんどその事実だけでランクインしたようなもn(ry
『セピアの迷彩』が一番好きでした、はい。


・山本弘『シュレディンガーのチョコパフェ』
昨年度は一時期本当にSFしか読まなかった時期があり(というほど普段から本を読んでいるわけでもない)、その一端を担っている読書でした。またもや短編集。SFの短編というのはネタのストック的な意味でなかなか乱獲が難しいのではないかなと思います(製作者から見て)。
非現実とまで行かないまでも益体の無さというものがサイエンスフィクションにはとかく付き纏うように思われ、もちろん技術的リアリティを求めたへヴィなSFもあるわけですが、科学技術という実地的なものを使って観念のような妄想のような展開を繰り広げることにはなかなか思い切りが必要になるわけであって、そういった意味では表題作『シュレディンガーのチョコパフェ』や『メデューサの呪文』あたりは素晴らしかったと思います。





おまけ

2012年度読書ワーストランキング


5位: さよならペンギン / 大西科学
盛大な表紙詐欺。表紙だけだったら図抜けてトップだった。

4位: ピーターパン・エンドロール / 日日日
何年かけてのこれですって。『ちーちゃんは悠久の向こう』のがよっぽど。

3位:さよなら、いもうと。 / 新井輝
大正義きゆづき神のイラストしか目に付かない。ラノベにそう要求しちゃいかんとは思うけど。

2位:あなたに友だちがいない理由 / 笠原真澄
表紙が(ry 最後あたりで本当に時間の無駄だったなあと思いました。表紙だけすごい好き。

1位:性転換 / 古川智映子
「不遇な人々を知るなら実例を見たほうが早い」の典型、というのもさることながら一番の罪はその厚さ。

0位: KAGEROU / 斉藤智裕
何も、何一つたりとも起きなかった感。ネタにもならない。もはや何も語るまい。

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2013-04-08-Mon 23:57:31 │EDIT
昔自分が読んで感動までいかずとも感銘を受けた作品が卒論にまでかかわってくるとなるとこれはもう運命感じずにはいられませんわー


人は一生にひとつは最高の小説を書けるという言い回しがあったりしますがそれは不正確というか不十分なのであって実際は人は一生にひとつは最高の小説を体験できるというのが適切なのではないかなーと思っていたりします。
文字に書き下せるかどうかは不確かですし、仮に書くことができたとしてどのような筆致をとるのが最良・最適なのかもわからない。
それとも人の一生を書き取るということはそれだけで価値ある文面を構築するものだったりするのでしょうか。
日記とは文学の最低の形式であるといったのはナボコフでしたっけ。



あさって締め切りの某公募のネタをさっき思いついたのでちょっとがんばってみようかしらとかなんとか。

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2013-04-02-Tue 23:11:03 │EDIT
嫉妬や羨望の塊のような人間なので才能や幸運の持ち主であるとか自分と同じクラスタでより輝いて見える人であるとかそういった相手については「この人と仲良くなりたい!」と思う以上に「なんだちくしょうこんちくしょう」と思ってしまいます。
ルサンチマンの権化です。
ニーチェには多分怒られます。
同時にまたすぐ影響されるし他人に流されるので露骨にわかりやすく誰に対して怨恨を抱いたのかが一瞬で読み取れるという特徴をも兼ね備えています。
これはおそらく自分というものをはっきりとした芯として持っていないために起きている事態であって周囲から切り取られ尽くしたどこまでも他者以外の存在であるところのものとしてしか自己自身を見ることができていないという意味なのだと思われます。
現存在ってなんでしょうか。
ハイデガーにも多分怒られます。
才覚だとかステイタスだとかそういったものを誰かが自分以上に持ってい得るということそのものすなわち自分が誰しもに劣り得るという事実そのものを憎悪するつもりはなくまた自分よりも誰しもに劣っていてもらいたいと思うような傲慢もさらさら持ち合わせていないはずなのですがそれだけにこの不快感の出所がよくわかりません。
自分が誰か素晴らしい人と同じステージに立ちたいと思っているのかもしれません。
もしくは自分が誰か素晴らしい人と同じステージに立つような人材であると周囲に思われていたいだけなのかもしれません。
イラストや音楽や文芸などそこそこ器用貧乏に立ち回っていると生意気にも自覚しているのですがそれだけにこの嫉妬心を抱く機会は非常に多くどこに行ってもなんだこんちくしょうと内心で叫び続けていたりします。
優秀な人々が私の下等を必ずしも軽蔑し嫌悪しているわけではないはずなのにねえ。
わかっているのですけれどもね。
人間不信と傲慢と自己嫌悪と信用の海岸線。
相手に落ちぶれてもらいたいとも自分がもっと向上したいとも思わないのに残る不快感。


そういうわけで、あなた方の素敵さが憎くて憎くて仕方無いです。


これだから春は嫌い。

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2013-03-29-Fri 23:56:56 │EDIT
日頃の行いが悪いので見くびられること頻り。
中高時代よりかマシになったかと思いきやそうでもなかったことが発覚した今年の春休みでした。


端的に隙が大きいのかもしれない。
仕草や言葉尻や態度や容姿に至らないところが明け透けで、軽んじられるのも止む無しという気がする。
我ながらにして自覚があるのならば直せばよいのに。
まあ治るわけがないと知っているから半ば諦めているわけですが。


舐められ体質、と以前は呼んでいましたが努力の足りなさを他所のせいにしている感も否めない。
大勢の人がそういった批難を回避するために時間や労力を使っているのだとごく最近知った。
そのくらい世間から、人付き合いの輪の中から遠ざかっていたのだと痛感しています。


高校三年間がほとんど空白でしかなく、その間に得られたものももちろんあるのですが、本来得るべきだったものを放置したまま大学生になったという印象。
今、大学も三年が過ぎ、これにてようやく普通の大学生として精神的に確立されたのかもなあという気がします。
対人的な面での三年ぶんのブランクがようやく埋まったというところか。


だから本当は3留くらいしたかったのですが、残念ながら4年生に進級できてしまいました。
はあ。


このごろ春風が吹く度に切なくなったり死にたくなったりするのですが、不思議とメランコリックな感じはしません。
割とドライです。
まあなんとかなるでしょうと楽観しているのだと思います。
結果死んでも文句は言えませんし、言いません。
死人に口無し。


いつまで夢を見ていられるか。
周囲の人々に笑われることとはきっとそんなに関係が無いはずだと思う。

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2013-02-01-Fri 19:35:03 │EDIT
一月下旬の鬱っぷりは大したものでした(にんまり


明日提出のレポートを一文字も書いていないのに今は割と元気だったりするものです。
お金も無いし仕送り様のご降臨も見込めませんがまあどうにかなるんじゃないのとか思っていたりします。
ちなみに残金はあと千円弱くらいです。


今年度は終始お金が無かった。
3か月だけとはいえバイトもしたはずだったのですがどうしてこうなった……


バイトは今のうちに探しておいた方がよいとわかっているはずなのにスーツが無いから足踏み。
それより働いている暇があったら本を読めという話。
まあしかしろくに浪費もしていないはずの日々でここまで金欠になるというのも……ねえ……


とりあえずレポート書きなさいという。

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1991/10/06
職業:
大学生
自己紹介:
自分のためでない、他人のためのコミュニケーションを心掛けたら、孤立した。
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