哲学はおもしろい。
哲学学はそうでもない。
人が「全存在をかけて」自分の精神から何かを問う、考える、思索する、その過程は非常に楽しい。
まして誰かとそれを話し合うこととなれば累乗的におもしろさは増していく。
誰かの言説を検証したり披露したりすることは、この疑問の考察の一助として用いられるべきであり、それ自体が目指されるべきものではない。
哲学は暗記物では決してない。
「哲学史」が「屍累々の墓場」ではない、ということはそういう意味であり大切なことなのだと思います。
哲学的な用語をすべて網羅したとしても、あらゆる思想家の思想を諳んじることができるとしても、それを行う人間に哲学をするつもりがないのであればそれらはただの文字列。
「自ら」考えることをせず、受け取るばかりの哲学は、「哲学にまつわる学問」でしかない。
そういうわけで哲学はやっぱりおもしろいです。
知識ばかり披露して調子に乗ることには何の意味も無いのだなあと改めて実感したこの頃でした。
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