一週間ほど前だったかに読了。記憶はあいまい。記憶というか日付感覚のほうがあいまい。
ブックオフで買ってその足でマックに行って閉店まで読んでみたりしてました。
題名の通り『詭弁』をテーマに扱う本です。
冒頭で作者も述べていますが、『論理学』という名前を冠してこそいるものの、そこまで大きな話ではなく。
パズル程度に、という言い方は間違いでないでしょう。
詭弁の分類やその解説などはわかりやすく、おもしろかったです。
ところどころこれは詭弁といえるのかなーというものもありましたが(強弁法など特に)、逆にタイトルがそこまで全体を支配していないというところでしょうか。
魔女狩りのくだりは印象的でした。
後半はパラドックスにも踏み込んでいましたが、多くは高橋昌一郎『ゲーデルの哲学』や林晋『パラドックス!』と重複する内容だったためけっこう斜め読んでしまった感があります。
狙っていることは同じだったのでしょう。
このように個人的な理由からではありますが、後半は尻すぼみだったように思えます。
とはいえ、この本で大事なのは『観点を養うこと』でしょう。
今日日、語彙と思考の回転を無視して『頭の良さ』が語られている時代ですが、それに対する違和感を言い表そうとするのならこの著書を読むのが先決でしょう。
知識や学力だけが、頭の良さ、評価されるべきところではないのだと感じられるかもしれません。
個人的にはなかなか早く読み切れた感じですが、放っておいた時間も長いのでそれを短縮すればもっと早く読み終えられたかも。
ハマる人はハマる本といえるでしょう。
まあ『思考のパズル』的本なんてみんなそんなもんですが。
[3回]
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